人間でも犬でもそうですが、生まれてきたものが祝福されなければ、生まれてきたかいはありません。
ですから、なんどもいうようですが、子犬を生ませる人は、子どもを生ませるというはっきりした意志があり、そしてその子どもを育てるのだという覚悟がなければなりません。
また、その子犬を喜んで飼いたいという人があって、初めてその子犬が生を受けたことを祝福されることになるのです。
子どもを生ませるときはぜひ、この心がまえでのぞんでほしいと思います。
お産はもともと健康な犬の生理的な現象であって、病気でもなんでもありません。
昔から"案ずるより生むが易し"ということわざがあるとおり、母犬が健康であれば、何も心配はいらないのです。
犬にまかせておけば、ちゃんと生んでくれるものなのです。
そのためには母犬が、生理的、肉体的、精神的に健康でなければなりません。
何度もくり返しますが、その意味から母犬が完全な栄養(正しい食事)をとっているということは、大切なことです。
また、予防できる病気はすべてワクチンを打ってあること、寄生虫がついていないことも健康の条件です。
さらに性質もよく、過度に甘やかされていないこと。
猫にはしかられそうですが、猫かわいがりされて特定の人に強い依存心を示すような犬では、精神面の安定に欠け、心身ともに健全とはいえません。
ですから、母犬となる資格があるとすれば、これらの条件を満たしているメス犬ということになるでしょう。
宕では、いつ子犬を生ませるのがいちばんいいのでしょうか。
まず、初めての出血(発情)の時は交配を見送ることです。
というのは、まだ体が十分に育っていないからです。
メス犬の場合、生まれたときが基準になりますが、平均にはおよそ8カ月から1年、早いもので6カ月、遅いもので1年半で発情します。
もちろん品種によっても違いますが、これで一応子どもを生む準備ができたということになります。
その後はふつう、6カ月ごとに発情をくり返しますが、子どもは2度目の発情まで待つのがふつうです。